印刷ちょこっと豆知識

1972年(昭和47年)の創業以来、地域密着型の印刷会社として多くのお客様に支えられ、今日を迎えられました事、皆様に感謝の気持ちをもって厚く御礼申し上げます。

さて、戦後の高度成長と共に印刷業界は大きく成長し、ビジネスにおける消費だけでなく、一般家庭にも家庭用プリンターが普及し印刷物が日常生活と密接した時代になりました。

様々な印刷技術が発明され、多くの印刷物が溢れてる中で意外と知られていない印刷の歴史。
今日はそんな印刷の歴史を改めて見直し、お話ししたいと思います。

最初に紙への印刷が施行されたのは8世紀頃の中国。印刷の原理が初めて形となった木版印刷

※「B.C. (紀元前) 4000~5000年頃のエジプトでは書物が銅版彫刻(版画の先駆け)により粘土や布に発行されていたと言われています。

原理はいたって簡単。木を掘ってそのまま版にする手法です。その画期的な方法は中国から朝鮮半島に伝わり海を渡った日本でも書物を作成する技法として長い間使用され続けました。

15世紀中頃にはグーテンベルグが発明した金属活字を用いた活版印刷(凸版印刷)により印刷物が飛躍的に普及し、聖書などの書物が多く発行されて宗教が普及したことで文化の変化が人々の暮らしに大きな影響をもたらしたそうです。ちなみに、活版印刷は、火薬、羅針盤に並び、世界三大発明と言われています。

19世紀にはエジソンが孔版印刷の一種である謄写版(ガリ版とも言います)を発明し、19世紀末の日本で堀井新治郎氏が改良をした謄写版を販売し、学校や会社などに多く採用されました。

※孔版とは、ロウ紙と呼ばれる特殊な油紙を版にして専用のやすりの上に載せて鉄筆で文字や絵を描いて版に穴(孔)をあけ、そこからインキを透過させて紙に付着させる手法です。

他にも凹版印刷(グラビア印刷など)平版印刷(オフセット印刷など)無版印刷多くの印刷手法が生まれ、これらの手法を用いて多くの印刷物が生産されてきました。

街中で見かけるポスターや広告、社会現象を生み出す文庫、日々交換されその人の顔とも言える名刺。世の中がデジタル化への進化を遂げていく中でも必要不可欠な印刷物があり、これからも印刷は消える事なく人々の生活向上と共に進化し続けていくのでしょう。

印刷とは・・・古きを印し、新しきを刷る。

印刷の歴史を学び、新しい物を追及していく心、温故知新【古い物事を究めて、新しい知識や見解を得ること (広辞苑より) 】を忘れずお客様の一番身近なビジネスパートナーとなれるようスタッフ一同、これからも努力を惜しむことなく笑顔でお客様をお待ちしております。